何が起きてもおおらかに受け止めること。人の意見を聞いて寄り添うこと。
2025年6月25日の午後7時32分、蟹座で新月となります。夏至(6/21)から引き続き、宿命のヨッドと呼ばれるY字の星の配置が2つできています。夏至の時点では、1つ目のY字は冥王星-土星・海王星-火星で作られ、もう1つのY字は太陽・木星-火星-冥王星で作られていましたが、今回はそこに月も加わります。
なんだかホロスコープをパッと見ただけで不穏そうで、「この先3ヶ月間で起こる変化の前哨戦みたいなことが始まるんだろうな」という感じがします。ただし、月は蟹座のドミサイル(支配星)なので、本来のパワーをイキイキと発揮してきます。ヨッドの中で特に重要な星が火星と冥王星(どちらも極端で荒々しい星)という点も夏至と変わりありませんが、火星と冥王星があなたの常識やこだわりを打ち壊すとしても、月(=あなたの感情)には宿命的な出来事を受け入れられるだけの器がありそうに思います。
2週間前の射手座満月(6/11)から、どうも『個人より集団優先』といった雰囲気が強まってきていたのですが、今回の新月ではもっとその傾向が強いです。しかしそれが悪いわけではなくて、この時期は『集団の意思に寄り添う(自分と意見が違っていても一歩譲る)』『相手を立てて「そうなんですね~」と鷹揚に受け答えをする』といった姿勢が吉と出るでしょう。あなたが今まで知らなかった情報を教えてくれる人がいたりして、有意義な交流ができるかもしれません。あなたが心を開いていれば、相手も親しげに近寄ってきます。
「私が本当は何をすべきか考えたいんだ!」と思っても、今は実行するのが難しそうです。なぜなら、あなたの心の深いところに入り込んだ集団意識によって、気づかないうちに集団の一員らしい行動や役割を選んでしまうでしょうから。なによりあなた自身が、周囲と同化することを心地よく感じやすい時期でもあります。
世の中の空気を読まずに「私は自分がやりたいことに夢中だわー!」と好きに行動するタイプも存在していて、特に誰かから文句を言われるでもなく楽しそうに活動しています。ただ、少々ゲテモノ臭がする感じ(周囲がちょっと引いている)というか、周りから変人扱いされていそうな感じがします。
この時期にみんなの注目を集めて、「おお!」と感心されるような主張をする人は『どうすれば自分をより強く見せられるか?』『どうやって周囲の気を引いて、リーダーシップを発揮できる状況にするか?』などを意識的に考えられるタイプで、言葉やふるまいでどうアプローチするかを突き詰めてくるでしょう。
7月7日の午後4時45分には、ついに天王星(革命の星)が双子座への移行をスタートさせます。2018年5月16日から続いた天王星牡牛座時代が終わりを迎えようとしています。今後は牡牛座と双子座の境界を行き来して、2026年4月には完全に双子座に入ります。天王星の星座移動は約8年周期で起こるもので、2018年から続いてきた牡牛座的なもの(経済活動、財産・地位への愛着など)を変える試みが、この先の8年間では双子座的なもの(コミュニケーション、情報伝達、テクノロジーなど)を変える方向へと転換するでしょう。